やはり野におけレンゲ草

小学生の頃、遠足というと筑波山だった。その頃は筑波線といって関東鉄道の電車が走っていた。筑波山に向かう途中の水田には、レンゲ草が群生しておりそれは見事な眺めであった。周囲の緑の風景とマッチして息を呑むほどの美しさであったのを覚えている。しかしながら、そのきれいなレンゲ草を摘んできて部屋に飾って見ると、まったく期待はずれでがっかりしたものだった。
それと同じで、今の民主党政権はやはり「野におけレンゲ草」である。小沢一郎氏の政治と金の問題をうやむやにし、公約だった企業献金廃止を党として撤回し認めた。中井前国家公安委員長のお粗末な行状はお構いなしだし、蓮肪氏の事業仕分けの二位発言で、スパコン開発の後退の責任もそのままだし、尖閣問題、北方領土問題のお粗末な対応による国益の損失にも反省はないし、まさにやりたい放題である。小沢氏が自民党との大連立に失敗したとき、今の民主党には、政権を担当する能力はないといったことは現実だったのである。それにしても、自らや身内の不始末に対して、誰も責任をとろうとしないのは異常である。
民主党は、いまだに中国と戦略的互恵関係の確立等と訳の分からないことを強調している。中国と言う相手は、今回の尖閣問題で身に沁みて分かったであろうが、生半可な「善意」や「友愛」が通じる相手ではない。目的達成のためにはあらゆる手段をとってくる。これは中国共産党政権の結党以来の足跡を見れば、たいていの人は理解できる。今回の尖閣問題で中国軍幹部が「偶発事とみなす人もいるが、偶然の中に必然があり、いずれ爆発する事件だった」と言っているのを何かで見たか聞いたかした。民主党は政治指導を強調しながら、多数の素人を政治家にした。その「つけ」がいろいろのところに現れてきていると断じる。

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