またまた虐待だ

 乳児虐待疑い、父親逮捕の新聞記事が今朝も新聞に載った。 生後一か月の長男が低酸素脳症で死亡しており、県警は激しく揺さぶられたために生じる「乳幼児揺さぶられ症候群」の可能性があると見て、死亡の経過を捜査しているとしている。 
連日のように子供たちの悲劇が報道される。 何故なのか。 
長寿社会の一方で子供が減っていく。 最近の若者の傾向として、本能的に子供を欲しなくなっているような気がする。 だから結婚しないし、子供をつくりたがらない。 また、貴重な一人が誕生したとしても、母であるべき人から子を守る本能がなくなっている。 本来、母としての本能は何よりも強く、常識として、子を選ぶか男を選ぶかの選択に迫られると、考えるまでもなく子を選んだものだ。
ところが最近は違うようで、 男を選ぶ方が多いようだ。 男を選ぶどころか、男の関心を引くために子をいじめ、殺すことさえある。 いつだったか、幼い二人の子供をマンションの一室へ鍵をかけて放置し、餓死させた母親がいた。
異常である筈のことが、通常的に行われるようになってしまっているのである。 
日本は世界一の長寿国である。 その日本で子供が生まれず、生まれた子供を殺す親がいる。 子供自身も虐待やら、いじめとやらで死を選ぶ。 
自然の仕組みか、神様の仕業か知らないが、長寿を獲得すると滅亡への危機感が薄れ、繁殖の意欲が失せるのではないかなどと考えてしまう。 多産の国が必ずしも長命でもないが 、そは言っても妙なリアリテイーを感ずるのである。 
さて子供たちのことを我々は真剣に悩み、考えなくてはなるまい。 何度も繰り返すが、待機児童ゼロを世間は絶賛するが、ゼロ歳児から親子断絶するような社会でいいという人が、このような原因を作り出していると思っている。 

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