日中関係の基本

連日のように、中国艦艇による日本の領土である鳥島付近への領海侵犯の記事が躍る。6月7日、8日にも中国の空母「山東」に搭載された戦闘機が、自衛隊のp3c哨戒機に異常接近を行った。極めて危険な行動である。日本政府は中国政府に対して、深刻な懸念を申し入れたとあるが、日本は毅然とした態度で臨むべきである。
日中の歴史の中で、日本が中国の下風に立った事はない。七世紀に聖徳太子が隋の燿帝当ての国書に「日出るところの天子、書を日没するところの天子に致す。つつがなきや」という文面からも、対等とする気概と覚悟がにじみ出ている。
周辺の朝貢国とは異なる存在であり続けた。、日中関係を重視する政治家たちは、融和歴な態度を取りたがるが、それは安定的な日中関係を築くという観点から見れば、逆効果である。
中国が理解する唯一の言葉は、力の均衡に基ずく相手側の気概であり、それ以外は意に介さないからだ。従って日米同盟に基ずく米軍の抑止量は強大だ。現在の国際政治の重要さを考えると、米軍のインド、太平洋地域において最重要拠点は日本以外にない。同時に日本も、米国以上に死活的に在日米軍の所在を必要としている。核軍事大国化し、西太平洋、インド洋への膨張路線を進める中国と対峙する日本にとって、在日米軍の存在は唯一の確実な抑止力であり、他の選択肢はない。日米同盟によって米軍の究極的な抑止力を背にしたときに初めて、中国にとって普通の隣国となる。中国は日本の国内世論の分断と、日米両国の離間を画策してきたし、これからもそうするだろう。
在日米軍基地は住民にとって迷惑施設であり、基地周辺は真っ先に攻撃を受ける危険地域であるかのようなキャンペーンはその一例である。冷静に考えれば、米軍基地周辺こそ抑止力が最も高く、最も安全な地域というのが真実だろう。日本は中国に甘く見られているような気がする。石破首相よ、しっかりせよと言いたい。

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