土地改良組合と霞ヶ浦

 霞ヶ浦の水質が、詳細は分からないが年々悪化しているらしい。 その原因は種々雑多で、これだという特定はできないと思うが、一部は農業の関係するところもあると思う。 土地改良組合が霞ケ浦から水田に供給した水は、いずれは霞ケ浦に戻る。 昔は水田の作物は米だけであったが、その当時の霞ケ浦の水は (子供の頃、よく泳いだので覚えている) 湖底の水草の一本一本までもが、鮮明に見えるほど透明性が高かった。 国が米余りの対策として行った減反政策の影響で、どこの農家も蓮根を作るようになり、今はほとんどの水田が蓮根になってしまった。 蓮根の場合、大量の肥料が必要で、特に有機質の肥料を好むようだ。 したがって、大量の肥料を使用せざるを得ないのであるが、その肥料分を蓮根が全部吸収してくれればいいのだが、肥料分を含んだ水が、霞ケ浦に流入するのはどうしても避けられない。 工場の場合は、すでに工業用水のクローズドシステム化が確立している。 したがって農業用水についても、同じようにクローズドシステム化ができないものかと考えてみた。
台風や集中豪雨の際の大量の水は不可能だが、通常の状態時の肥料分を含んだ水は、送水路の整備と各水田に通じる給水路の整備、さらに水田から流れ出す排水を末端にプールのような貯水槽を整備してそこへ誘導する。 そしてその貯水槽からくみ上げた水を、各水田に供給するようにすれば循環方式が出来上がる。 そうなれば少なくとも水田からでる汚濁負荷は、大幅に減ることになる。
茨城県は、森林湖沼環境税を5年間延長した。 この予算を、霞ケ浦流域の蓮根の作付をしているすべての地域の土地改良組合に、循環施設整備方式を採用したとすれば、霞ケ浦全域からの農業用排水は霞ケ浦に入らなくなる。 これについては県の担当者も認識しているのだが、予算の関係か、いまいち腰が引けている様な気がしてならない。 そんな提案をしてから半年にもなるが、県の担当者からの連絡がないのが気になっている。