マーフイーの法則から

原発は絶対安全だといわれてきた。これまで事あるごとに国民の一部や、社民党は「原発は絶対安全なのか」という言い方で、原発問題に対して政府を追求してきた。したがって政府は「原発は絶対に安全です」と言わざるを得なかった。そう言わないと原発建設が出来なかったのである。しかし物事に「絶対安全」ということはない。今後いかなるエネルギー政策をやろうと、絶対の安全はないという認識が国民の側にもないと、物事は動かない。「安心して暮らせる」とか「絶対安全でなければ」とかは、共に空虚な言葉なのである。
米国西海岸のサンデイゴ市とロスアンゼルスのほぼ中間に「渡り鳥の奇跡」で有名なサンホアン・カピストラノ寺院がある。
毎年同じ日、春先のある聖人の祭日に渡り鳥の大群が戻ってくるのである。今から約50年ぐらい前のことであるが、CBC放送のマーフイー氏というプロデユサーが、この話にいたく感動して、この奇跡をラジオ実況生放送で全国に紹介するということになった。さて当日、準備万端整えて、いよいよ本番の放送時間になったが、どうしたことか肝心の鳥たちが一羽も姿を表さない。その年に限って鳥たちはその翌日に到着したのだそうである。
当然ながらマーフイー氏は全国的に大恥をかいてしまった。これがアメリカ人が苦笑しながらよく口にする「マーフイーの法則」の由来である。
すなわちこの法則とは、少しでも可能性のある事故は、必ず発生し、しかも最悪の結果を伴ってやってくるというのである。
脱原発という声が高まっているが、国民生活の安定にも、企業活動の発展にも原発はどうしても必要である。腹を据えて、これまで通り原子力を利用し続ける以外に日本の活路はない。