消費活動の自粛はそろそろ

多くの人が被災地への遠慮から、何処も彼処も自粛ムードが強まっている。私の周辺でも、勤務していた会社のOB会の定例ゴルフコンペが中止になったり、毎月行っていた懇親会が延期になったりしている。毎年数百人規模で行われる高校卒業の60周年、50周年、40周年、25周年の祝賀会等も、今年は中止になった。また卒業式の謝恩会、会社の歓送迎会、花見等の取りやめも相次いでいる。東京では、伝統の浅草三社祭や神田祭、東京湾大華火祭などの祭りや花火大会が中止になっている。
しかし、これは、みんなで自粛気分になってしまったら、経済活動を妨げ消費を縮小させてしまうことになる。復興財源を確保するためには、国内の生産を活発にしなければ雇用も守れないし、税収も確保できない。その影響は被災地の復興に及ぶことになる。一日も早い復興が今は最も重要なのである。・
大地震から3週間以上たつのに、今なお死者、行方不明者の数は、毎日増え続けており、身内を失って暮らす場所さえない大勢の気の毒な人たちのことを思うと自粛の気持ちは人間として当然であるが、結局は被害者のためにならない。我々は幸いにして被災地に比べると、被害は極めて軽微であった。したがって、我々みんながここは歯を食いしばって、世の中の歯車を動かしていかねばなるまい。音は小さくとも、季節の催事を「カタカタ」と刻むことが大事である。復興の光明はまだ見えないが、寒い毎日から暖かい世にする努力を皆でしようではないか。そのためにはソロソロ自粛をやめて、普通の生活に戻ることが、結局は被災地復興への近道になると思っている。