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東京都の金町浄水場で、暫定基準値を超えた放射性物質が検出され、乳児の飲用自粛を求める記事が各紙で報じられている。福島県、茨城県、栃木県、群馬県産の野菜からも、食品衛生法を越えた放射性物質が検出されたとして、政府は摂取制限の発動をした。一方、現時点では健康に被害を及ぼすような数値ではないともいっている。国民にとって、政府は何を言おうとしているのか判断に苦しむ。人体に影響を及ぼすほどのものではないと言うなら、何も国民の不安をあおるような愚は避けたらよい。
昨夜のテレビで名前は不覚にも覚えていないが、東京工業大学の若い準教授が極めてわかり易い説明をしていた。放射能には極めて怖い放射能と、怖くない放射能との二種類がある。現地で原子炉から発生している放射能は怖い放射能であり、野菜に付いていたり、水道水に混じっている放射能は怖くない放射能だという。怖くない放射能を過大に恐れて、野菜を敬遠して取らないための野菜不足による栄養のバランス低下とか、乳児に水が危険だといって脱水症状を起こさせるほうがはるかに危険性が高い。人間は30数億年の長きに渡って、営々と築いてきたDNEが免疫となっていて、健康に対してのさまざまな敵に対しての防衛力が備わっている。安心して野菜や水を取ったほうが健康のために良いと断言していた。
我々はどんどん被災地の野菜を食べ、汚染されたといわれている水を飲むことにしよう。被災地の復興の一助になればこれに勝る幸いはないのだから。