魅力ある街とは(2)

亀城公園は歴史的にも重要で、貴重な財産でもあるが、現状は中途半端な公園という感じで、市民の関心の対象になっていない。どちらかというと、暗くて寂しい公園で、夜になると周辺まで寂しくしてしまう。重要文化財である修復なった櫓門や、史実に乗っ取って忠実に新築された東西櫓門など、学問的価値は認められるものの、わざわざ行ってみようという人はいない。
南池袋公園は2016年に園内でカフエを営業する企業や住民に、公園管理の一部を担ってもらい、芝生を敷き詰めた明るく開放的な公園に生まれ変わって、多くの人達に利用されるようになった。家族連れが増え、活気があふれ、場末感が漂っていた周囲の街の雰囲気も、限りなく明るくなった。前橋市の遊園地、中央児童公園「るなぱあく」は年間利用者150万人で、入園料、駐車料は無料。豆汽車、メリーゴーランド、飛行塔など遊具が8種類。利用料は50円とか10円とかがあり、屋台には「おにぎり」などもある。公園が変わると街も変わるのである。
日本経済が持続的に成長していくためには、需要と供給の絶妙なバランスが必要だ。要するに「人口増加か」「生産性を上げるか」に収斂されるのであるが、つまり成長戦略こそがポイントになる。「人口が減少するのだから仕方がない」とあきらめてしまえば、その時点で成長の芽は萎み、内向きなパイの奪い合いに終始するしかなくなる。今後も輝き続けるためには未来に向けて魅力を高め、「稼ぐ力」を育む努力をし続けるしかない。積極的な企業誘致と効果的な人口増加対策が、魅力ある街づくりに直結する近道である。
経済成長は人の移動から生まれるものだ。自分がより一層輝けるところに移動すれば、生産性が上がる。会社が移動すれば成長が始まる。人出不足は、人の移動に追い風になるはずだ。
東京は家賃も高いし、生活費も高い。土浦市は東京に近いし、利便性と住居費のバランスがとれた街だ。発達した道路網があり、企業にとっても魅力ある地方都市である。従って、まずは企業の誘致が喫緊の課題だろうと思う。企業が来れば、Uターンが起こる可能性が生まれてくる。Uターンは仕事の問題であるのと同時に、戻りたい街、移住したい街として魅力があるかという問題である。魅力ある街とは一体どのような街なのか、次号までに考えてみたい。