広島土砂災害

今朝の新聞に多くの犠牲者を出した広島市宇佐南地区の八木地区にある複数の谷について、国土交通省が砂防ダムの建築を計画し、一基は着工し、さらに九月から地質調査等を始める予定だった。 同地区の住民は3年前から砂防ダムの早期建設を同省に要望していた。 当時の町内会長は「4年前、近くを流れる川に大量の石が流れ込んだことがあり、土砂崩れがあるのではないかと心配していた。 ダムがあれば、被害を減らせたかもしれず、残念だ」と悔やんだという記事が載った。
そもそもダムが持つ「治水」という機能は、「洪水を防ぐ」と云うことを意味している。 洪水とどう付き合うのかと云う問題は、「文明」が生まれて以来、人類を悩ませ続けてきた大問題なのであった。 かって、土浦市も昭和13年、15年と桜川決壊による大洪水に見舞われ、市街地は大きな被害を受けた。 常磐線が高い土手の上に築かれているのも、霞ケ浦からの洪水を防ぐことを念頭に置いたものだ。 土浦港の水郷汽船乗り場近くの植え込みの中にある、当時、国会議員であった色川三郎兵衛の銅像はその功績を称えたものだ。 
そんな「人類と洪水との戦い」の中で、画期的な技術革新がダムを造ることだった。 要するに、大雨が降った時に、ダムで水をせき止め、一気に下流側に水が流れていくことを止める。  また、ダムに貯まった水は、大雨が降りやんでから、少しずつ流す。 従ってダムによって、大幅に効率的に、洪水を防ぐことが出来る。 ダムの目的は水を使う「利水」と洪水を防ぐ「治水」がある。 
そのような意義を理解することなく、空想的な政策の好きな民主党は「脱ダム宣言」をした。 八ッ場ダムを「コンクリートから人へ」などの空疎なスローガンを掲げて工事中止を決定した。
政治家は国民より賢くなければならないはずだが、現実はそうではないと云う事を我々は見せつけられている。
簡単な現実認識もできない人が、平気で政治家になっているのが大きな問題だということになるか。 国民の命も守れない、その結果が広島の災害である。