どうにかならないか
道端に捨てられているごみが気になってしょうがない。おそらく多くの人たちも同じ気持ちだろうと思う。 毎朝家の前の歩道を箒で履くことにしているが、必ず毎日のようにごみが捨てられている。 ゴミのない日はない。 紙屑、たばこの吸い殻、空き缶、パンなどの包み紙等‥。 もはや日本では当たり前の光景になってしまった。
先日は、ある交差点で信号待ちをしていると、突然前の車のドアが開いた。 何をするのかと見ていると、空き缶を道路の中央に立て、信号が変わるやいなや走り出した。 後続の車は、その放置された空き缶をよけながら走ることを余儀なくされた。 迷惑この上もない。 空き缶を捨てて行ったのは、40~50代の父親を筆頭とするごく普通の家族連れであった。
大人がそのような手本を見せているのだから、子供たちのマナーが悪くなるのは当然である。
ある日、女子中学生らしき数人が楽しそうにパンを食べながら歩いていたが、そのパンを食べ終わると包み紙をポンと道路に捨てた。 これを見たら大抵の人は驚くと同時に怒る。 しかしゴミの現状を考えれば、このような行為が当たり前になっていると思わざるを得ない。 日本人特有の習性なのかもしれないが、誰かが何かをするとすぐ追従する。 この習性が「ゴミを捨てる」という行為にも、当てはまるような気がする。 「ゴミ」を道路という公共の場に捨てることに罪悪感はあるはずである。
子供は大人(特に親の)のすることを見て育つ。
しかし、当世ではいい年の大人までもが、道徳観がおかしくなっているのかと憂鬱になった。