震災から1年4か月がたった
東日本大震災から1年と4カ月がたった。 1年前の新聞を見ていたら次のような記事があった。
震災4か月、甚大なる被害を受けた宮城県石巻市の小学生が、七夕の短冊にこう書いたとの知らせが来た。
「ハエがいなくなりますように」
山形県に避難している小3女児は 「福島に戻れますように」 と七夕飾りに書いた。
いまも、ハエはいるし、瓦礫もままならず、故郷への帰宅も進んでいないようだ。
その日が一日も早く訪れるように、政府はそのための作業を進めるべきだろう。 政局にうつつを抜かしている暇などあるはずがない。
やりきれなさを感じて、ジリジリしている多くの国民は、無力感に苛まれる毎日が続く。
わが国には 「国親思想」 があり、揺り籠から墓場まで、国が国民の安全を守るべきだという風土がある。
そのために政府は、ありとあらゆる規制権限を持っているのだと思う。 2004年に起きたインドネシア・スマトラ沖地震は、地震や津波が原子力発電所を襲った場合の危険を予知させるに十分であったはずだ。
869年の貞観の大地震による堆積物から、三陸沖の地震と津波の規模も歴史的に明らかとなってきていた。 それにもかかわらず、政府は「想定外」を繰り返し、「長期間」にわたる全電源喪失を考慮する必要はない」と定めていた。
民主党による 「政治指導」 は国民に、混乱と停滞しかもたらさなかったのは厳然たる事実だ。 せめて被災地のハエと福島の少女に夢をかなえてやってくれ。