土浦協同病院建設について

土浦協同病院の建設地については、ずいぶん長い間、関係者間において協議が重ねられてきたが、なかなか決定には至らないようだ。議論された候補地は、中川ヒューム管工場跡地、上高津地区のイオン周辺、区画整理事業が完成している「おおつ野」地区の3箇所に絞られていたようであるが、決定的な条件が整わずついに決まらなかった。その大きな理由のひとつが、現在のJA会長である市野沢氏の任期が6月で終わるので、選任された新会長の手で決定すべきということのようである。
しかしながら、これら3箇所は決定的な条件が整わなかったわけだから、この際、別の場所を選定すべきではないだろうか。
病院建設の喫緊の課題は、築後約50年にもなろうということで相当に老朽化していること。最近の大地震を考えると耐震に強い構造にすること。最新の医療技術に対応した設備が不足していること、等があり早急に対応したいとのことである。
病院の立地場所としては、患者にとって利用しやすい場所が最優先であり、病院にとっては当然ながら経営上有利な場所が重要である。また医師を始め病院関係者の通勤の便も極めて必要条件であり、緊急患者輸送のための道路交通上の整備も必要欠くべからずのものであろう。そうゆうことをすべて満足するとなると、駅から近いところということに限られる。
現在、病院があるところが一番これらの条件を満たしているのであるが、駐車場が狭いので現在地以外に土地を選定することになった。したがって、そうゆう観点から考えてみると、現在の病院は土浦駅を基点とすると駅から約1,5キロで常磐線の西側にあるが、常磐線の東側の等距離にある広大な水田がこれらの条件にすべて合致している。病院の理想とする土地の面積は10ヘクタールであり、土地の買収費は15億円である。当該土地は10ヘキタールの3~4倍はあるし、15億円より大分安く買収できると思う。土地が農地であり、農地転用が難しいとの疑問があるようだが、市街化区域に隣接している土地であり、上高津地区あたりから考えたら農地転用は極めて容易である。現在地に病院の一部を残すとしている現計画を生かすのにもちょうど良い。聞くところによると遅くとも2年後には着工をしたいとのことであり、時間は限られている。予算、土地の面積、土地取得の容易さ、等々考えると当該地しか適地はないと思うがどうであろうか。

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