災害の未然防止は出来ないのか
西日本を中心とした豪雨による死者は、12府県で計150名を超えた。 どうゆう訳か東日本大震災にしても、首都圏は無事である。 現在、日本の人口の5割以上が、三大都市圏に集中している。 その都会に食料やエネルギーを供給し、都会人の生活を支えているのは地方である。 その地方が大震災に見舞われているという事は、地方に対する防災対策が、十分に行われていないという事には,ならないのかという疑問が生じる。 これは地方人の僻みなのだろうか。
今、国会で選挙制度の改革の議論が行われているようだが、現行の選挙制度では、地方の国会議員が減り続けている。原因は一票の格差である。地域の政治的な重要性は、人口の多寡だけでは語れまいと思う。
また中堅、若手官僚の7割が、首都圏出身だとのことだ。 政治家も官僚も東京で育ち、東京の大学を出た人が多い。 生活実感として地方を全く知らない政治家や、官僚がほとんどだという事だ。 生活と政治の結びつきが強い地方の声が、益々、国政に届きにくくなってきているのが現状である。 東日本大震災や今回の大雨の被害は、大都市圏ではない。 地方の危険個所対策が、お座なりになっているのではないかと思えるが、どうだろうか。