日本国憲法について
現在の憲法はGHQによって、十分な時間と熟議がないまま決まってしまったものである。 本来であれば、戦後日本が新しく生まれ変わる上で、国民議論に付されるべきものであった。今回の憲法改正の議論は、その議論の上に立って、全ての国民の総意に基ずく新しい憲法を、国民自ら作るべきものだと思う。 いうまでもなく、国民の総意で作ろうとする新憲法について、反対する人はいない筈だ。
「米人の作りし日本新憲法、今日より実施の由、笑うべし」と永井荷風の日記にある。 昭和21年11月3日に公布された現憲法は70歳を超えた。 日本人が自らの最高法規の出自をどう考えるか。 いずれにしろ、日本の新しい時代を、切り開いていけるのか、厳しく問われているといえる。 日本を取り巻く安全保障上の脅威は、切迫している。 他国からの侵略を予想しなくてはならない現象が、確実に起こってきている。 政府は外国の軍事的脅威から、国民の命を守る責務がある。 護憲を主張する連中は、国民を守ることについては何も言わない。 こうゆう連中を相手に議論しても、国も命も守れない。 現憲法の空想的な平和主義は、限界に来ている。
国民が作る国民憲法の制定こそ、我々は大いなる志を持って、私心を持たず、誠を尽くし、進めて行かねばならない目下の急務であると思う。