中国の正体
尖閣諸島付近での中国漁船衝突事件について、日本政府はまたまた腰抜け対応をした。我々は日本人の名誉とか、誇りとかを自分たちの政府によってまたも踏みにじられた。中国はかさにかかって日本に謝罪と賠償を求めてきた。今までの中国のやり方を見ると、このような手段に出てくることは素人でも予想できたことである。菅首相は「尖閣諸島は日本固有の領土だ、応じるつもりは全くない」といっているが、信用できるはずがない。つい数日前まで「中国との間に領土問題はない。国内法にのっとって粛々とやるだけだ」と言っていた舌の根も乾かぬうちに、「検察が日中関係を考慮して決めたことだ。これを了とする」と、これまた誰でも嘘と分かる説明をした。極楽トンボ丸出しである。そんな緊迫状態のときに、大相撲の優勝力士に総理大臣杯を土俵に上がって満面の笑みで授与している。民主党と言う政党は、鳩山氏もそうだったが政治を遊びだと思っているとしか思えない。大相撲は重要であるが、今はそれどころではないだろう。もっと比べようがないほど重要なものがあるだろうといいたい。彼らには国家の威信を守るよりも、国民の誇りを守るよりも、華やかで、気楽で目立つほうを優先する。これは民主党の体質そのものである。二ヶ月前の参議院の選挙で当選したタレント議員の顔を見ていると、日本の国会を子供の遊び場にしてしまっていると誰もが言う。同感である。政治家とは国民から、すべてのことを委託されているのである。国民の生命、財産を守るということはその最も根幹であって、それはまさしく国防であろう。国の安全なくして我々は安心して日常生活などとても出来ない。その基本は領土の保全である。今回は日本の国土を侵されたのである。それを命がけで守る責任と義務を民主党政権は放棄したのである。このような民主党に激しい怒りを覚えるのは私だけではあるまい。民主党の体質を現すものにもうひとつの例を挙げる。昨年十二月、小沢元幹事長に引き連れられた国会議員142人を含む
600人を超える大訪中団を思え返してみればいい。中国の胡錦涛国家主席と笑顔でツーショット写真をとった。その結果がかくの如しである。昨年9月、鳩山氏が胡氏に対して「東シナ海を友愛の海にしたい」との言葉は、むなしさを通り越して滑稽ですらある。なまはんかな「善意」や「友愛」が通じる相手ではないのは、過去の中国のやり方を見ていれば十分予想できたのである。中国共産党は目的達成のためには、あらゆる手段をとるのは結党以来の方針である。中国軍人の幹部が「偶発事とみなす人もいるが、偶然の中に必然があり、いずれ爆発する事件だった」と言っている。今回の船長釈放は、中国が日本に対して一方的に行動し、攻撃的な態度をとってその行動を通用させてしまうと言う強硬なイメージを鮮明にした。今後中国はおびただしい数の武装漁船を尖閣諸島周辺に送り出し、同海域から日本の漁船を駆逐するための手段を頻繁にしてくるだろう。いずれにしろこのような事態を招いた民主党を選んだのは他でもない国民なのである。。選挙のときに一時のムードに押し流されていい加減とは言わないが、本当に日本のために何がいいかと言うことを十分に考えて行動しないと本当に取り返しがつかないことになってしまう。中国は本当に危ない国なのである。それを十分に分かって付き合うべきなのである。
アメリカ政府は「尖閣諸島は日本の施政管理下にある。安保条約第五条は日本の施政の下にある領土に適用される。したがって安保条約第五条は尖閣諸島に適用される」明言している。日本の安全の基本は日米安保にこそあるのを肝に銘じるべきなのである。