女性と仕事
アベノミクスで女性の活用がさかんに取り上げられている。 それによると専業主婦は、まるで仕事をしていないかのような印象を受ける。 日本国民の多くが、酷く勘違いをしているのではないかと思えてしまう。 女性にとって (勿論男にとっても) 子供を産み育てることは、人生の究極の目標であろうと思う。 外で働く女性をキャリアウーマンと呼び、非常に高い能力を備えているがごとくの印象を持たせるような扱いをしている。 一方、家で子育てをしている女性を、専業主婦と呼び、子育てよりも外で働くほうが、立派に感じるような言い方を意識的にしているように感じるのは、私一人だけだろうか。
女性の社会進出と云う言葉も、育児や家事を下に見るような意識があるように感じる。
友人の奥さんで、子供を三人抱えて家事と育児に奮闘している人が身近にいるが、男にはとてもまねができないといつも思って見ている。 その日常は、超多忙であるが、キラキラ輝いて見えるばかりか、崇高ですらある。
今の子供たちは、勉強に対する意義の認識が薄れている。 「子供は勉強することが仕事」という理屈は今の子供たちには、全くと云っていいほど通用しない。 勉強だけが全てではないというもっともなことも、子供たちに都合のいいように解釈されすぎているのだ。 子供たちに勉強することの重要性を教え、勉強する習慣を身につけさせるのも親の責任だ。
学校の先生を尊敬し、先生の言うことをよく聞くということを教えるのも親だ。 家庭教育の重要性が問われながら、実際は目に見える手が打たれていない。 女性の社会進出が叫ばれる潮流の中で、親、特に母親の人任せの子育てが、子供の教育にとっていいことなのかを真剣に考えるべきである。
毎日のように世の中を騒がせている犯罪者たちも、元を正せば子育ての失敗が原因だろう。 日常接している地域の子供たちには、絶対にそうなって欲しくない。 母親が外で働けば、一家の収入は増すだろうが、そのために子育てがおろそかになってしまえば本末転倒である。
子供たちの現状を真剣に考えるならば、母親を家庭に戻すことを抜きに、教育再生が出来るわけがない。 母親が家にいる家庭が健全な家庭なのである。 そして、子供を産み育てている女性を尊敬する社会になっていけば、少子化かもいつか解決できると思っている。