規範意識がなくなった

 全国の小学校で 「挨拶をしない子供」 「きちんと上履きがはけない子供」 が増えてぃるというニュースを見た。 また大学では、授業を聞かず、携帯電話画面から目を離さない学生が増えているとも聞く。
モラル崩壊は子供や若者だけではない。 保育園では、遅くまで子供を迎えに来ない親が目に付くという。 入学式や学級参観では、おしゃべりに夢中な保護者も多いらしい。 親から子へ規範意識の薄れが広がってきている。 この悪循環は断ち切らねばならない。 
かっては、朝から晩まで近所の子供たちが、外で遊ぶ姿が見られた。 年齢の違う仲間の中で、自然に学ぶことが多かった。 ゲームやネット世代の子供たちは、他人と接触するより機械相手に遊ぶことが多くなった。 親自身も地域の人々と交流したがらず、きちんと挨拶のできない大人が多いようだ。
 「お早うございます。 梅の蕾もだいぶふくらんできましたねえ。」 「今年はいつもの年より開花が早いそうですよ」 などという会話を入り口にして、お互い会話を楽しみ、適度の距離を置いて付き合っていく。 これが退屈な日常を楽しく過ごして行くための日本人の知恵だったのであるが。 
日本には素晴らしい四季があり、何もつくりものに惑わされなくとも、花を愛でたり、月を眺めたり、山へ登ったりして、退屈せずに過ごせるようになっており、そうゆうものを楽しむことが、日々の暮らしや人間関係を潤いのあるものにして来た。
親も子も、近所付き合いなど、人との交流をもっと活発に行い、大勢の中の自分という意識を持って、日常生活を送るようにしたら日本は変わる。 挨拶のできない子供や親たちも、地域の中での交流ができれば必ず変わるし、明るい向こう三軒両隣が復活する。 きっと弱者を思いやる気持は、そうした繋がりの中でこそ育まれるものだと思う。