ジョギングの進め

人生の大半をスポーツ好きとレッテルるを貼って過ごしてきた。それでもジョギングだけは食わず嫌いで、スポーツの中で唯只管走るマラソン程、馬鹿馬鹿しいものはないと内心思っていたものだった。ところが友人の息子が、正月の箱根駅伝で走るのを見て、夢中になって応援しているうちに「先ず隗より始めよ」の譬えにのっとり、自分で走ってみる事とした。百七十糎、八十弐キロのむくつけき身体にとって、始めは苦痛でしかなかったが、何回か走っているうちに少し楽しくなってきた。ただその当時思い出すのは、経験者に言われたのであるが、走り出したら特別の場合を除き、絶対に止まるなという事である。人間は全くだらしない一面を持っており、走ることをさぼる為の理由を直ちに考え付くものである。そして一旦自分に妥協して走るコース上で一寸ストップすると、次回同じところで止まりたくなるものだ。
扨て、所謂ジョギングとは健康増進のために行う、ゆっくりした走りである。少し科学的に言えば、疲労度が少なく最も新鎮代謝の効率が高い速度で、ゆっくり走ることが効果的に健康に資するのである。脈搏としては180マイナス自分の年齢ぐらいの数値で、コンスタントに走るのが一つの目安である。私のささやかな体験から言えば、体調に合わせて大らかな気持ちで走り続けることが第一で、無理、無駄の無い、美しいフオームで走る癖をつけるのが、基本中の基本であると思っている。初めに悪いスタイルで走り出すと、走るという事自体同じ運動の積み重ねなので、長時間の間に必ず身体の何処かに無理が生じ、局部的筋肉痛を引き起こすことがある。呼吸は自然でリズミカルが良い。服装は重要で、早朝ジョギングの場合は、赤、黄色等警戒色が安全だ。重要なのはシューズで、足に合った特に踵のクッションの良いものが適切である。尚、忘れてはならないことは、十分な準備運動と走り終わった後のクール・ダウンのための体操である。常態から運動に入り、常態に復するプロセスを、キチンと自己管理してやるのが大切で、これが永続する基となる。勿論ジョギングだけでは運動としては不足するので、スポーツクラブにも属している。その間スタイルにはさしたる変化はない。スタイルよりも問題は、心肺機能を強くして仕事に集中できるエネルギーを確保し、ストレスを開放することにある。この目的にジョギングは十分応えてくれるものである。ジョギングを是非ともお勧めしたいと思う。