コンパクトシテイ(2)

今、日本で最も有名なコンパクトシテイは富山市である。2006年に富山市で、全国初のLRT(次世代型路面電車)を整備したことで有名な街であるが、実はそれだけではない。
1.中心市街地における就業施設等の整備
中心市街地の隣接する地区で、小規模な市街地再開発事業を継続して行い(連鎖型の市街地再開発事業という)、商業施設や屋根付きの広場等を整備している。
2.公共交通沿線における居住の推進
鉄道軌道の駅から半径500m、運航頻度の高いバス停から、半径300mを対象とし、共同住宅の建設や住宅取得を促進するための補助を行っている。
3.お出かけ定期券
バスを降りる時、お出かけ定期券(年間500円)を提示すると、市内各地と中心市街地の指定したバス停の区間、あるいは市内各地と富山市民病院の間が100円で利用できる。
前回で述べたコンパクトシテイの3要素、すなわち
・拠点地区において、徒歩圏内に都市機能を集積させる一方、
・中心市街地や公共交通の沿線に住居を誘導する
・そして、拠点地区とその他の地域を、公共交通を基本に有機的に連携させる
を地で行っている。富山市も合併により市域が広がっており、バスで市の端の方から中心市街地まで行くと、だんだん料金が上がってきて最後は、1000円くらいになるらしいが、中心部まで来ると、これが突然100円になる。この一連の政策の効果で、富山市の中心市街地にある商店街では、多くの人が楽しそうに闊歩している。羨ましい限りだ。