TPPへの参加について

今話題になっているTPPは、もともと平成17年に、ブルネイ、チリ、ニュージーランド、シンガポールなどの、経済規模の比較的小さい国の地域協定だったものが、20年にアメリカが突如参加に熱心になったのが原因で大きな話題になったものである。菅首相はこの協定に参加することによって、日本の輸出が伸びると主張しているが、なぜ日本の輸出が増加するのか説明がたりない。国民に広く判るような説明が必要だろう。特に農業にどうゆう致命的な影響があるのかわからない。しかしながら農業団体が猛烈に反対しているところを見ると、少なくとも農業経営にとっては不利なのであろうという気がする。
しかしながら、いまさら江戸時代の鎖国政策に立ちかえり、すべてを国内のみで需給するシステムにでもするならともかく、機械文明を謳歌する社会であろうとする以上、諸外国との協調を維持しないわけに行くまい。さらに経済社会の一員としての繁栄を希求し続けるのであれば、世界各国との調和や妥協を求められれば、それを拒否することも出来にくい。TPP反対者の言うように、食料安全保障上から農業を断固守らなければならないのだとしたら、時計の針を二、三十年戻して、貧しく慎ましい時代の日の日本に立ち返る覚悟をするべきだということになる。ひょっとするとそのほうがいいのかもしれない。その時代我々世代を含めて、人々はそれだからといって、ひどく不幸な思いをしたわけではなかったからである。