科学技術の向上が鍵だ

第一生命保険が1月4日に発表した「大人になったらなりたい職業」で、男の子が久しぶりに「学者・博士」が1位になった。 学問に憧れる子供たちが多いのは心強い限りであり、日本にとってこの上ない朗報でもある。 天然資源の乏しいわが国土にとって、科学技術の脆弱化は国家の衰退を意味する。そうゆう意味で、科学技術に興味を示す子供たちが多くいるという事は、実に頼もしいことである。
日本の研究費対GDP比は、主要国の中で第2位を占める。 しかしながら問題は、研究費に占める「政府」の割合が主要国の中で最低だという事だ。 という事は民間が多いという事になる。
研究というのは「無駄になる可能性がある」から、政府がやるべきものだと私はおもう。
要するに、技術開発投資だろうが、設備投資だろうが、おそらくは「確実に成果が出る投資」などはまずあり得ない。 民間の投資にしても失敗は山ほどある。 民間ビジネスは、つまりは利益を目的として各種の投資を行う。 市場競争も激烈であるため、政府と比べると「効率的」な投資が求められる。 逆に政府は利益を目的としていないため、将来的に実を結ばない技術に対し、民間と比較すると高確率で投資をする可能性は容易である。 しかしながら、将来的に利益をもたらさないと考えられていた技術が、実は「人類の明暗」を変えてしまうほどのブレイクスルーを起こすかもしれないこともある。 技術開発投資が実際に「無駄」なのか、「利益」を生みだすのか、事前にわかる人間など一人もいないと思う。 そして現在世界で利用されている技術の多くは、実は政府が投資したか、もしくは政府が助成した事例が圧倒的に多いのだといわれているのも事実だ。 政府は科学技術に対する投資を、もっと積極的に行う事が、国家の力を充実させる近道だと思う。