豊洲問題の処理が優先だ

小池知事は、百条委の調査結果を移転の可否を判断する際の材料にするという。 今、都政にとって何が最も重要なのかと言う視点が、すっぽり抜け落ちてしまっているように思う。 過去の責任追及が、豊洲市場の「安全、安心」問題にどう結びつくというのか。 一日も早く豊洲問題を解決しないと、既に日限が決まっている2020年のオリンピック対策や、築地市場の業者も尻に火が付いている問題が解決できない。 それなのに小池知事のやり方は、豊洲問題を進めようとしているようには見えないばかりか、全体の流れを大きくストップさせてしまっている。
安全に関する専門家会議は地下水については、汚染はあるが床や通路をコンクリートで整備してしまっているので、魚や野菜には全く問題なしとしている。 ベンゼン濃度が基準値を79倍上回るというのは、どの程度のものなのかについても、専門家会議では、毎日2リットルの水を70年間飲み続けたとして、10万人に一人の割合で発癌性の疑いがあるという話のようだ。 70年間も毎日2リットルの水を飲み続けるというようなことが、現実にあるわけもない。 言うなれば、まったくいい加減な基準値なのである。 すでにその築地にも地下水汚染問題は出ているし、豊洲に投資した6千億の始末をどう付けるのかについても、一刻の猶予も出来ないはずである。 しかも、移転時期がずれたことによる賠償金は、膨らみ続けている。 これこそ税金の浪費以外の何物でもあるまい。 そもそも豊洲問題は、歴代の知事が豊洲移転の方針案をまとめ、それを都議会が承認したものである。 それを議会にも図らずに、小池都知事がひっくり返したのである。 重大な議会制民主主義違反であろう。議会軽視である。
まずは都政の優先順位を、どこに置くかを考え、当面する問題の解決に全力を尽くすべきではないのかと思う。 塾を作ったり、都議会議員選挙を優先する姿勢は、都政を蔑ろにしていることになってしまっている。都庁内からも都政の課題に向き合って欲しいという声が上がっている。何のために知事になったのか、よく考えてもらいたい。