日本人の特質

戦国時代の初期に、外国人として初めて日本に最初に上陸したフランシスコ・ザビエルは、観察した日本観を国へ報告書として送っている。 それによると「非キリスト教国のうち、日本人以上の国民を見たことがない。 彼らは実に行儀がよくて温良である。男は14歳より腰に刀を帯び、侮辱、軽蔑に対しては一切容赦はしない」と書いている。 そして日本征服の野望のあったスペイン王に忠告し、「彼らはどんな強大な艦隊でも恐れぬ。もし戦うならばスペインはひどい目に合うであろう」。
確かに日本人である我々も、日本人という人種はどの民族にもない秀抜な特性をもっていると思う。 ペリーの黒舟艦隊を見た時は腰を抜かすほど驚いたが、その翌年の安政元年には、幕府で「鳳凰丸」という英国船をモデルにして、軍艦を国産で作っている。 さらにその翌年、安政2年薩摩藩で「昇平丸、鳳瑞丸、大元丸」の3隻を作って幕府に献上し、日本唯一の近代工業施設をもつ薩摩藩の名を天下に高からしめている。 水戸徳川藩でも、藩主斉昭は江戸の石川島で「旭日丸」という軍艦を建造している。 とにかく、外国の軍艦を見て数年後には、それに似た船を五隻も作っているのである。
日本人のたくましさと能力は、世界史上の奇跡と言っていいだろうと思う。 最近世界を騒がせたのが、日本製の宇宙船「はやぶさ」である。 その技術開発の素晴らしさは、アメリカ人も驚倒し、同じ試みの準備を始めているという。 新しい文明はいつも新しい技術によってもたらされた。 それは歴史の公理でもある。 原発を超える電源をいつ開発するのか。 それは日本以外にはないと思っている。