市街地中心部に人が集まる仕組み〔3〕

コンパクトシテイ〔2〕
今、日本で最も有名なコンパクトシテイは富山市であろう。路面電車〔最近はLRTという〕を整備したことで有名なまちであるが、実はそれだけではない。
1 中心市街地における商業施設等の整備
   中心市街地の隣接する地区で小規模な市街地再開発事業を連続して行い〔連鎖型の市街地再開発事業という〕、商業施設や屋根付きの広場等を整備している。
2 公共交通沿線における居住の推進
   鉄軌道の駅から半径500m、運行頻度の高いバス停から300mを対象とし、共同住宅の建設や住宅取得を促進するための補助を行っている。
3 おでかけ定期券
   バスを降りるとき、おでかけ定期券〔年間500円〕を提示すると、市内各地と中心市街地の指定したバス停の区間、あるいは市内各地と富山市民病院の間が100円で利用できる。
前回で述べたコンパクトシテイの3要素、すなわち
  ・拠点地区において、徒歩圏内に都市機能を集積させる一方、
  ・中心市街地や公共交通の沿線に住居を誘導する
  ・そして、拠点地区とその他の地域を公共交通を基本に有機的に連動させる
  をまさに地で行っている。
富山市も合併により市域が広がっており、バスで市の端の方から中心市街地まで行くと、だんだん料金があがってきて最後は1,000円くらいになるらしいが、中心部まで来るとこれが突然100円になる。この一連の政策の効果で、富山市の中心市街地にある商店街では多くの人が楽しそうに闊歩している。うらやましい限りだ。