憲法96条について

 参議院議員の選挙が自民党の圧勝で終わった。 憲法改正が大きな争点になると思っていたが、与野党とも意識的に避けて、経済問題を中心に論戦を展開した。
現実の問題として、中国が尖閣諸島の奪取を狙うなど、我が国の周辺の安全保障環境が極端に悪化しており、現行憲法のままでは日本の平和と安全が確保できない事態になっている。
憲法を改正して、国の安全と国民の生命と財産を、しっかり守れるようにしなくてはならない。
96条の改正問題を端的に言えば、大事な問題について国民自身が決めるということである。 憲法を変えることも変えないことも、最終的には国民が判断するものなのである。 改正条項「3分の2」を「2分に1」に変えることに反対する勢力の云い分を聞いていると、国民を信用していないのではないかという疑問が湧く。。 国民が判断を間違うとでも云うのだろうか。 それならば選挙の投票結果も信用できなくなってしまう。 
国民投票法が2007年まで60年間存在しなかったというのは、国民の権利を奪う重大な憲法違反だった。 憲法改正という問題は、もっと素直に考えたらいいのではないかと思っている。 たとえば、国民に定着した自衛隊を憲法上きちんと位置づけるのは当然のことである。 「自衛隊は軍隊ではない」などと、誰が考えても詭弁である。 改正条項を変更することに反対する人は、米国では3分の2以上の賛成と4分の3以上の州議会の承認がなければ修正できないと強調する。  一方、フランスでは両院の過半数の賛成と国民投票で可能であることを決して言わない。 各国にはそれぞれの歴史と事情があるのだと思う。
他国のことを引き合いに出して、議論をミスリードするよりも、日本としてどうすべきかを考えればいいのである。