なに・・・・内閣総理大臣賞だと

  内閣総理大臣賞は、日本国内において様々な分野で顕著な活躍、或いは効果をあげた個人、または団体に対し内閣総理大臣の名において授与する賞のこととある。
我々凡人にあっては全く別世界の賞であるが、最近の例で言うと5月5日の長嶋茂雄元巨人軍監督・松井秀樹選手が受賞した国民栄誉賞等はその一例である。
科学技術の部門になるのだろうが、内閣総理大臣発明賞というのがある。 
裏面照射型CMOSイメージセンサーの発明(特許)が、今年は内閣総理大臣賞を受賞した。 この発明は世界的なもので、低消費電力で高画質、高速、高機能な裏面照射型で、今後人間の目を超える機能のセンサーとして大いに期待されているということのようだ。自立型ロボットや監視カメラ、自動車の衝突防止装置などにも応用できる。
発明者はソニーの馬渕圭司さん他2名で、ソニーのCMOSの世界シエアは3割を大きく超えることになると予想されている。 馬淵さん達は10年ほど前からこの研究に取り組んでいて、試行錯誤を重ねた結果、このほど完成した。
この馬淵さんは神奈川県の相模原市に住んでいるが、つくば市に親戚があるのでちょいちょい来る。 したがって時々お会いする。 親戚の慶事や法事のとき等には、彼は一生懸命に写真を撮る役を引き受けて、たとえ炎天下でも黙々とその作業に没頭するのである。 研究者というのは何か始めると、たちどころにそのことに集中してしまうのだと親戚中が囁き合っている。
東大工学部の学生時代から興味あるものに接すると、どうも周りが気にならなくなるというようなことを言っていた。 だからみんなで彼は日ごろ何を考えて、どのような生活を送っているのか等、具体的なことを知りたがる。 彼の妻はそれをおもしろおかしく説明するので、またみんなで腹を抱えて笑い転げるということがよくある。 馬淵夫妻は実に楽しい好感のもてる夫婦である。
実は馬淵さんは、私の甥(正確には姪の夫)に当たる。
内閣総理大臣賞の方が、昨年私の受賞した勲章よりはるかに価値ある賞だから、みんなでお祝いするべきだと娘達からメールが送られてくる。近いうちに盛大にやらなければと思っている。

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