安倍首相に期待する

 今年(2013)の正月はお天気ばかりは、気温も暖かく、実に穏やかな正月だった。今日も家を出る時空を見上げたら、よく晴れ上がった空にトンビが三羽、悠然と舞っていて、ああ、長閑な初春だなと感じた。 しかしながら、それは自然だけの長閑さであって、一歩、人間社会に目を転じると不安がいっぱいの、先行きの心配な正月であると思えてしまう。 こうゆう先行きの不安な平和とは、いつ終わるか分からないから余計に心配なのである。 平和のうちに政治・経済・社会が自壊作用を起こし始めたら、これはどうにも恨みの持っていきようがないということになる。 そうゆう崩壊が、今日本で起こり始めているのではないか。
そんなことを考えていたが、いや待てよ。 今年は日本がすべてに巻き返して、もう一度「日はまた昇る」ことになる記念すべき年にかもしれないと思えてきた。
先の衆議院の選挙で自民党が圧勝して、安倍氏が首相になった。 中国や北朝鮮など核を持っている国が、核の保有で日本に対してはっきりとした敵意を持っていると思われる出来事が頻発している。 そうゆう中で常に安全保障を論じてきた安倍氏が首相になったことは、最善の道を我々は選んだといってよい。
安倍首相は、日本の安全を確固としたものにするために、日米安全保障条約に基ずく集団的自衛権の見直しを進めている。 要するに自衛権には個別的と集団権の二つがある。 刑法の正当防衛は自己または他人の権利を守るとあるが、自分だけでなく妻や子供を守ることも正当なことである。 個別的はいいが、集団的はだめだという解釈は世界中の常識にはない。 
日米同盟は日米関係の基本である。 集団的自衛権を即刻見直し、国民の安全と繁栄を維持するために、日米同盟の強化をさらに強力にしていくのが最善の道である。 
同時に憲法改正も急がなくてはならない。 戦後70年になんなんとする今日、なお「平和憲法の徹底護持」といった時代錯誤とも思える主張をする人がいる。 北朝鮮の核問題や、中国の軍拡など周辺環境が極めて不穏な状況の中にあって、このような寝惚けたような議論をのんびりとしている時間はない。
今回の自民党圧勝は、この問題に対する国民の総意である。 日本にとって戦後の総決算とも言える憲法改正を急ぎ、21世紀における日本のあるべき姿を国造りに取り組んでほしいと思っている。

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