身だしなみ

 自民党総裁谷垣氏が再選を断念した。 確かに見ていて迫力に欠けるし、いかにも頼りない。従って人気がない。 人気がない原因の一つに、谷垣氏の服装があると思う。 ときどき奇妙な詰め襟シャツで登場する谷垣総裁を見るだけで、この人はだめだと思わざるを得ない。 政治家がだらしないクールビズとかの服装をするだけで、嫌になると感想を漏らす人は結構多いのだ。 
眉を剃っている男の顔も「どうにも信用ならない」と反応してしまう。 大分以前のことだが、冬季オリンピックのジャンプスキーの某選手。 活躍をテレビで見ながら、勝手に「どこか信用できない」と思っていたのを思い出した。
高校球児でも剃り眉がいた。 丸刈りに剃り眉はこれ以上ないほど似合わない。 思うにこの程度のスポーツ選手は、眉を剃ることによって自分をどう印象付けたいのかといったポリシーが感じられないのだ。 こわもてに見せたいのか、はたまた美しく見せたいのか、いったいどうなんだと聞いてみたい。 ただ何となく剃っているようにしか見えないから、見ていてイライラし、ひいては「この男信用ならない」という印象が醸成されてしまう。
いい年をした女が、髪の毛を金髪に染めるのもどうかと思っているのだが、いい年をした男が、髪を茶褐色に染めているのも、本人が思っている程、他人は評価していないのものなのだ。
一流を自任している老若男女は、服装について、重要なものなのであるという認識を持ってもらいたいと思う。
シエークスピアが、服装でその人の人柄がわかると、常に弟子たちに言っていたそうである。 
また、イギリスのビクトリア女王は、わが子の皇太子に対して、次のような手紙を送ったという。 「服装は外面の印象を与える。民衆は、服装からそうした判断をするが、しばしばその人の心や感情といった内面の状態を、それによって判断している。なぜかと云うと、服装は彼らも見ることができるが、心の中まで見ることができないからだ。したがって服装は特に大事にしなければならないし、特にハイランクの人たちにとっては、重要なことである。」
谷垣氏は、国民大衆の肌感覚を理解することができなかったということだ。

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