コンクリートは必要だ。

 誰かに聞いたか、読んだかの話しであるが、非常に気になる話がある。 昨年の10月、次のような書籍が出版されていたそうだ。 「東北地方においては、三陸沖北部地震、宮城県沖地震がそれぞれ予想されている。 ここに、三陸沖北部地震の30年以内の発生確率は90パーセント、そして、宮城県沖地震に至っては99パーセントで発生することが予想されている」。
この予想は、5ヵ月後に不幸にも的中した。 しかも不幸には不幸が重なるもので、内実の伴わないパフオーマンスだけの民主党政権は、あの愚かな「事業仕分け」により、小中学校の耐震補強予算を70パーセントも削減した。 元首相の鳩山宇宙人は、首相就任の演説で「国民の命を守りたい」と裏返った声で絶叫した。 しかしながら彼のやったことは、小中学校のインフラの耐震化が取りやめになったことで、ほぼ間違いなくあの巨大地震によって失われる人の命の数を増加させたのである。
東北沿岸部で長く建設業を営んでこられた方の話である。 震災前、受注した堤防工事を施工中、公共事業予算の削減のために、当初計画より数メートル低く設計変更されたと言うことである。 完成した堤防は大津波に乗り越えられ、小学生を含む多数の人々が犠牲になった。 当初計画された堤防の高さであれば、被害は防げたであろうとのことである。 もし公共事業の財源が削られなかったとしたら、約2万人といわれる犠牲者は、半分ぐらいになったのではないかと、その人は言っているという。
「人」が災害にあったとしても、死ぬ事を防ぐ「コンクリート」は不要なのか。 「コンクリートから人へ」を尚言い続けるのか・・・・・・民主党の議員に聞きたい。

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