イトーヨーカドーの撤退は防げないか〔1〕

 イトーヨーカドー土浦店が平成25年2月をもって閉店し、所有する土地・建物については売却する方針であると土浦市へ連絡があったようだ。 土浦駅の乗降客の減少や駅周辺の集客能力の衰退、郊外型の大型ショッピングモールの影響による業績不振が原因で、これ以上の営業継続は無理だということのようである。
確かに土浦市の現状は、中心商店街の衰退に歯止めがかからず、かっての商業の中心地であり、祇園町とも呼ばれた中央一丁目の惨状は目を覆いたくなるほどだ。
 特に、昨年の大震災で唯一営業活動をしていた、大徳本店が建物の損壊により閉店してから、 中央一丁目の商店街は文字通り壊滅した。
イトーヨーカドーが、土浦商業界に果たしてきた役割は非情に大きい。 イトーヨーカドーが閉店してしまった後のことを考えると、土浦商業界はどうゆうことになるのかは火を見るより明らかだ。 土浦駅前再開発は、土浦商業の活性化の切り札として、約4分の一世紀という長い年月をかけて、おおくの関係者の並々ならぬ努力によって完成したものである。 県立の生涯学習センターや、医療センターや、約180戸のマンション等もあるけれど、商業の切り札としてのイトーヨーカドーの存在は、駅前に欠くことのできない華やかさや、にぎわいということでは他に比較してその影響力は格段に大きい。 駅前再開発が完了してからまだ15年しかたっていないのに閉店とはどう考えたらよいのか。
以前からイトーヨーカドーの閉店は噂されていた。 したがって我々も仲間同士で協議したりして、可能な限りイトーヨーカドーを利用するようにしてきた。 中元、歳暮等は、それまでのつくば市のデパートからイトーヨーカドーに移した。
せっかく苦労して、みんなの協力で必死になって作り上げた一大商業集積をなくすことは、この上なく残念なことである。 いまだイトーヨーカドーに土浦にきてもらって、中心商店街の活性化の切り札の役割を果たしてもらっていない。 ここは今一度、何とかイトーヨーカドーに再考してもらうことを、市民はもとより、行政も商工会議所も心を一つにして考えたいものである。 
 

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