日露戦争から108年がたつ

 昨年暮れテレビで「坂之上の雲」をみた。 今年は日露戦争開戦から108年がたつ。 一昨年友人たち数人と203高地を訪れたが、あの激戦が信じられないような平和な風景が広がっていた。 
日露戦争は、当時、世界最強の陸軍国だったロシアの南下政策を食い止めるために、明治の指導者が苦渋の決断をしての開戦だった。 ロシアに軍事力で圧倒的に劣る日本がなぜ勝てたのか。 いろいろな理由があると思うが、日英同盟の存在が大きかったのだと思う。 戦費の多くはロンドンで調達され、ロシアや国際情勢に関する情報もイギリスから入ってきた。
イギリスは日本の軍艦購入や回航も支援した。 ロシアから遠路日本海を目指したバルチック艦隊に便宜を図らないように、途中の国々に協力を要請したのもイギリスであった。 日露戦争は、イギリスをパートナーに選んだ日本外交戦略の勝利といっていいと思っている。
しかし、その後の第一次世界大戦で、日本はイギリスの同盟国として参戦したが、対英支援に極めて消極的だったようだ。 「嫌英」の論調が国内で幅を利かせてもいたようだ。
やがて、1923年に日英同盟関係は解消されてしまった。 第一次世界大戦中の日本に対するイギリス側の不信が、原因となったようだ。 
歴史に「IF]はないが、日英同盟関係が維持されていたならば、日本のその後は違っていたのではないかと思う。
民主党政権になって、普天間移転やTPP問題での対米関係が空回りしている。 今の対米関係の縺れはどう見ても日本側が、一方的に不信の種を撒き散らしているとしか思えない。
世界のリーダー国との、良好な関係を失うとどうなるか。 同じ過ちを繰り返してはならないという思いに駆られる。

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