規範意識の薄れ

小学校で「挨拶をしない子供」「キチンと上履きが履けない子供」が目立つという。 大学では授業を聞かず、携帯電話画面から目を離さない学生が増えている。
モラル崩壊は子供たちだけではない。 保育園では、遅くまで子供を迎えに来ない親がいる。 入学式や授業参観では、お喋りに夢中な保護者がいる。 ある高校で三者面談の際に、母親が学校の教室は汚いといって、土足で教室に入ってきたという信じられない話もある。 
親から子へ規範意識の薄れは広がっている。 この悪循環は早急に断ち切らねばなるまい。
また話には聞いていたが、先日久しぶりに上京したときのことである。公共の乗り物のなかで、今や年配の女性までもが、文字通りに白昼公然と顔の化粧に精出している。 世間の規範に合わぬことを避けよと命じる「恥の文化」はすでに消滅してしまったのだろうか。
今こそ「きまりごと」を我々は思い出す必要がある。 「きまりごと」を学校も家庭もはっきり教えなかったから、電車のなかの化粧も、物を食べたりする女性や若者も増えたのである。子供が挨拶ができないこともそうだ。
禁止事項を多くすれば、人間は自分で何をしたらよいかを考える。 日本人の生活には禁止が少なくて、こうしてもいい、ああしてもいい、という甘やかしが多すぎる様な気がする。
この世の中には何かを為すに、安易にできるものは、何一つとしてないのだということをもっと教えたらどうだろうか。

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