小沢一郎氏は議員辞職すべきだ

小沢氏の三人の秘書が有罪判決を受けた。 特にそのうちの一人、石川智裕衆議院議員の責任は思い。 彼は現職の国会議員であり、「政治とカネ」 を巡る重大な不正を隠したまま国会議員になったことは、国民を欺いたことであるからだ。 即刻議員辞職をすべきであろう。
小沢氏は関与を全面否定しているが、 石川議員は土地購入の原資の四億円を政治資金収支報告書に記載しない方針を小沢氏に報告し、了承を得ていたと検察に供述したという。
当たり前である。 秘書が独断で政治資金を使って土地を購入したり、その代金四億円を支出等できるはずはない。
すべて小沢氏の方針であり、指示であり、了解事項であることは素人にもわかる常識だ。
我々は子供の頃、祖父母からカネは汚いものだと教えられた。
上杉家の名家老だった直江山城守兼読は、 伊達政宗が新たに鋳造した自慢の小判を披露した時、手でなく扇子で受け取ったという。 カネは武士にとって不浄であり、謙信以来の軍勢を采配する手で触れるのは穢れだというのである。 
そう云えば祖父母は、やかましく、カネは汚いものだから、金を持ったあとは手を洗えと云っていたのを思い出す。 小さい頃は、金は大勢の人が手で触るので穢れているから汚いものだと思っていたのであるが、そうではなく不浄のものだという意味だと、あとになってわかった。
小沢氏のように大物といわれる政治家が、カネや土地に対してあまりにも執着しすぎる姿は、国民の先行き不安や気分の揺らぎに対して鈍感に過ぎないだろうか。
各種のルートから集金する複雑なメカニズムが存在する現実と、億や千万という単位のカネのながれを「知らない」と主張するいい加減さに疑問を感じざるを得ない。小沢氏は自身が裁判を受ける身になっているが、ここは一刻も早く議員辞職をしたほうが潔い。

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