自粛は?

急にテレビでも東日本大震災の影響で低迷する個人消費が、一段と冷え込む懸念を指摘し始まった。平成7年の阪神・淡路大震災で、個人消費が震災前の水準に戻るのに1年かかったようだ。今回はその規模から言って、最低でも2年はかかるという見方が浮上している。外食や旅行、レジャー消費を自粛する動きは拡大する一方だ。又、計画停電の影響で、消費者が外出を控えたり、小売店が営業時間を短縮したりしていることも消費の足を引っ張っている。企業の受けるダメ-ジも大きく、雇用や所得の悪化で消費の下押し圧力はさらに増す懸念は強い。ホテル、宴会場の予約キャンセルが相次ぎ、飲食施設の利用客も激減しているようだ。宿泊客も外国人の利用が減り、宴会場利用の7割が取り消されているらしい。このままの状態が続くと、日本経済はとんでもないことになってしまう。そうでなくとも企業競争において、中国や韓国に遅れを取ってしまう懸念が心配される。
そうゆうなか今朝の新聞で、被災地の老舗酒造「南部美人」の蔵元、久慈浩介氏が「酒を飲んで支援につなげてもらえれば」と行き過ぎた自粛に対して 「待った」をかけているという記事が載った。久慈さんは震災で酒蔵が流されたが、無事だった施設で酒造りを再開した。ところが待っていたのは、蔓延する自粛ムードで復興が妨げられている現実にぶつかった。「花見で東北のお酒を一杯だけ飲み、東北の食材を一品だけ食べる」という形で支援していただければと話している。また厳しい生活が続く避難所からも、過剰な自粛に反対する意見が聞こえてくるという。ある主婦は、我慢も自粛もしないで日常の生活をしてもらったほうが、気が休まるとも言った。人は普段通りの生活を営むことで安心を得られるものである。
政府は、国民を過度の不安に陥れることなく、今回の事態を収集し復興を進めて欲しい。前回、かって勤務していた会社のOB会のゴルフコンペ中止の件は、ゴルフをやったことにして、それにかかったと思われる費用を出し合って、義援金とすることにした。今朝も、真鍋町の旧友数人と雑談していたら、彼らの会社の懇親ゴルフも中止して、その金額を義援金にしたといっていた。ただ中止したって自己満足にしかならない。避難者のために役立たせるためにということが必要だろう。いずれにしろ、復興には長い時間がかかる。なるべく我々は、普段通りの生活をして、経済活動を活発にまわしていくようにすることを第一に考えたい。