我慢比べに徹しよう

コロナの感染が止まらない。ついに菅首相より一都三県に対して、緊急事態宣言が出された。全ての人々に不要不急の外出の自粛、飲食店に対しては午後8時に閉店を要請した。たしかに昨年末から今年にかけて、異常ともいえるほどの感染者の増加である。茨城県でもここ連日のように感染者数が増加している。相当気を引き締めて感染者の増加を食い止める対応をしなければならないと思う。先日の成人式典後、路上でアルコールをラッパ飲みする成人者がテレビで放映された。主催者は殆どの市町村が中止、延期をする中で、成人者を信頼するとして開催したが、一部の不心得者にその親心は踏みにじられた。
一方、新聞の投書欄に某高校長が大学入試共通テストを迎えた受験生が、幾多の試練を乗り越えて受験に臨んだことを取り上げていた。コロナ禍による緊急事態宣言や学校の臨時休業、再開後は夏休み短縮、行事の縮小、中止、マスク着用の学校生活等々。大変な試練にさらされた様子が手によるように理解できる。投書はさらに緊急事態宣言とともに「受験生のために節度ある行動を」と、全国民に対して声を大にして訴えるべきだったのではないかと続く。その通りである。
冬の感染者の増加は、早い時期から予想されていた。戦略を練る時間は十分あったのに、厚労省や東京都の怠慢が原因だ。そのしわ寄せが受験生にも及んだともいえる。
一方の医学界の話であるが、旭川医科大学の学長がクラスターが発生した病院からのコロナ患者の受け入れを拒否したり、疑わしい子供の診療を拒否したとして、提訴されている。また、土浦市内の医者が、つくば市の自宅で開催した懇親会でクラスターを発生させ、「地域医療に少なからず影響を与えたことは、非常に重く受け止めている」と医師会長の談話があった。市民をコロナから守るべき立場にあった地方自治体の職員が、クラスターを発生させるなどもあった。危機管理の意識がお粗末であったとしか思えない。
医療従事者の献身的な努力に、国民の多くは感謝している。その医療関係者は、これら少数の不心得な関係者をどう思うのだろうか気になるところである。
ここは国民一丸となって、コロナ撲滅のためにあらゆる不便を我慢して、一日も早くコロナを退治しなくてはならない。我慢比べをしようではないか。

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