魅力ある街を作るには(1)

東京はコストばかりが高くつき、必ずしも居心地の良い場所ではなくなりつつある。東京は「過剰集積状態」を迎えているのではないのか。従って、国会でも東京一極集中を見直す動きが活発だ。東京が、限界が見え始めているこのチャンスを、いかに生かすことが出来るかが、土浦市の大きな発展につながる正念場である。
土浦市は典型的な東京近郷の地方都市である。従って東京と同じ感覚での街づくりは避けなければなるまい。東京には無い地元の資源を生かした街を、いかに作るか知恵を絞る時だ。現在の土浦市の大きな課題は、夜、閉まってしまう市役所や図書館が、最も華やかであるべき土浦駅前に集中しているという事である。真っ暗な公共施設の周囲で、夜間、営業する飲食店の客足が伸びるはずがない。暗く寂しい大きな建物があると、周辺まで寂しくなってしまう。どのようにしたら、公共施設と、盛り場とを連続的にしていくかを考えなければならない。従来の再開発の手法は見直す必要がある。老朽化して、魅力に乏しくなった建物を整理して、大きなビルを新築する従来型の手法ばかりでは、課題の解決にはならない可能性がある。
家賃の高い新築ビルのテナントは東京資本の、大手チエーン店中心になりがちだ。似たような店ばかりが中心市街地に集中すると、土地本来の魅力とは無縁の無個性な街になってしまう恐れがある。大手資本の参入は、地元商店への刺激になるので歓迎ではある。しかしながら、再開発の目的は、地元商店の活性化にあるのだから、地元資本や個人店の活躍の場として、既存の建物や街並みの活用を、いかに有効に図るかを考えねばなるまい。リノベーションした小さな区画の安い物件があれば、そこが新たな試みのフイールドになる。地元の若者が自分の店を出すことが出来る空間を作れる。惜しまれつつも失われて行くものは何か、という視点が今後の街づくりには欠かせないと思う。
更に、根本的には人口の増加という難題を、どう解決すかが重要だ。そのためには、企業の誘致を積極的に展開することが、最も重要になる。東京から地方へ人口移動が活発でない最大の障害は雇用問題であるからだ。働き口をどう作るか、そっちが先かとも思う。