農業環境の整備のスタート(2)

虫掛地区の圃場整備に続いて、木田余地区の水田地帯の水環境整備も、茨城県知事より県営土地改良事業調査実施決定の通知がこのほど届いた。木田余地区の該当する場所は、常磐線と境川と県南下水道浄化センターに囲まれた、約40ヘクタールの区域である。この地域の中心部分は、現在都市計画道路、荒川沖~木田余線の整備が進行中で、土浦協同病院へ向かうと思われる車両でいつも大混雑している地区であり、目立つ地区でもある。この地域は、明治時代に圃場整備が行われていたが、何しろ100年以上前の出来事であり、長い年月のうちに、水田の状況は大きく変わってしまい、現在では極めて耕作しにくい環境になっていた。例えば、給水路が水田より低い位置にあるとか、全ての水田を網羅する給水路になっていないとか、排水路が水田より高かったりとか、いろいろな問題が発生していた。この地区の最近の水田環境は、米作農業は皆無に近く、蓮根一色といってよい。従って米作農業に比べてレンコン農業は、大量の水を使う。従来に比べて水需要は、比較にならないほど増大しているので、水環境の整備は喫緊の課題でもあった。しかもレンコンの掘り取り作業は、水堀りである。水と一緒に大量の泥土が排水路に流れ出す。このため排水路は、ヘドロで埋まってしまい、排水路が機能しなくなる。極めて劣悪な水田環境となっていた。土浦市の農業は、レンコン農家の健闘によって全国の注目を集めている。農業を成長産業として発展させようと、茨城県も制度を改正してまで、バックアップをしてくれている。
その制度を利用して、このほど茨城県と協議の上、事業実施の決定を見たのである。土浦市の担当部局も、農業者の環境の充実に万全を期すべく努力をしてもらっているので、今後の農業の大いなる発展に期待している。
認可された予算
虫掛地区調査費 二千二百万円  木田余地区調査費 一千五百万円

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