わが子への虐待

国家的課題である少子高齢化の時代にあって、「宝」である子供たちの悲惨な事件が、連続して発生している。千葉県野田市で小学四年生の女の子が、父親の手で死亡させられた。静岡県浜松市では、三歳の長男を母親が死亡させた。抵抗できない幼子を、手にかける親とは一体何なのか、理解の範囲を超えている。異常に衝動的なわが子への虐待は、日本人が日本人らしくなくなってきている証拠だ。以前にも親の命を奪ったり、自宅に放火して家族を犠牲にしたりと、常軌を逸した少年の事件が相次いだ。
国の基本は教育にある。戦後の教育が失敗した結果が、こうゆう事件が多発するのだろう。我が国では、戦争で辛酸をなめた世代が、自分たちのした苦労を子供にはさせまいと、すっかり甘やかして育ててしまった。その子供達が、現在親になり、教師となって子育てや学校教育に当たっている。
このほとんど叱られた経験を持たずに成長した親たちは、自己の体験がないために叱り方が分からず、悲惨な結果を招いてしまっているのだろうと想像する。
現在の日本は「アマチュアが支配している社会」といえる。政治・経済・医療・教育だけでなく、父や母すらも、アマチュアとなってしまっている。広き門と低いハードルで、誰かが何かになる機会は、飛躍的に増大したが、何かが誰かを鍛え、育てるという機会は、社会からほとんどなくなってしまった。アメリカの占領政策により、日本が昔から持っていたものを捨てさせられた。これから我々は、昔から持っていたいいものを、残す努力をするべきだと思う。

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