経営者の責任

経済界を代表する東芝の経営危機に続いて、日本郵政も大幅赤字を計上した。日本郵政は、上場前に華々しく発表した豪トール・ホールデイングスの買収は、4,003億円もの巨額減損損失を余儀なくされ、M&A戦略の甘さを露呈した。
政界では、東日本大震災は「まだ、東北だったからよかった」と口を滑らせた今村復興相が辞任した。 水たまりで「おんぶ」され、辞任させられた政務官。女性問題で辞めた政務官。2重国籍問題をひた隠しにする某党首。
中国明代の学者呂新吾は、その著書「伸吟語」のなかで、第一等の人格として「深沈重厚」を挙げている。
「聡明才弁は第三等の資質なり」とある。 頭がよくて才能があり、弁舌が立つという事は、その程度の資質でしかないという意味である。
日本では、過去も現在も「聡明才弁」を公務員の上級職に送り込み、社長に取り立ててきた。 政治家は「聡明才弁」であるかのようにふるまってきた。
その弊害を、一連のスキャンダルに見舞われたのである。 「聡明才弁」は今後も、組織の下を支える人材として必要には違いないが、政治家や経営者の適材は別にいる。 我々はリーダーの選び方を考え直すべきであろう。