政治の貧困

政治家は、有権者に自らの信念を語り掛けるのが、本来の姿だろうと思う。 今、国家は、安全保障抜きでは存在できない程、危機的状況の中にあると言っても、,過言ではないだろうと思う。 防衛費の大幅な増を、国民に求めるのは政治家の仕事である。 しかしながら、多くの国会議員は、一部の国民の反発を恐れているのか、それを言わない。 日本が、カルタゴのようになるかも知れないのにだ。
日本は戦後ずっと憲法や、安全保障教育など、国の根幹をなす重要問題を疎かにしてきた。 有能な政治家の、育成もしてこなかった。 そして、政治より経済を重視した。 政治を軽く見る風潮が長い間続いてきた。 そのツケガ有能な政治家が少ない原因なのだろうと思う。
今、政治は聞き心地よい公約を、ばら撒くポプユリズムに走り、結果、国債残高は1,000兆円を超え、国の財政は破綻寸前にまで追いつめられている。 しかしながら、国民は深刻な危機意識は、ほとんど持っていない。 きちんと説明され、理解するまでに至っていないからだ。
話は変わるが、「正心誠意」は 勝海舟の「氷川清話」の中にあるから、海舟作だと思っていたが、そうではなく「正心誠意」は、四書の一つである「大学」に出てくる有名な言葉なのだそうだ。 寡聞にして知らなかったが、立命館大学教授の、加地信行氏が言っているので間違いなかろう。 「大学」は中国古典の入門書である。 「大学」とは何なのか。 儒教古典の中の四書の一つに、大学は政治の目的を「道徳的社会を作る」としたとある。
国を治めようと思えば、まず家を斉えよ。 家を斉えようと思えば、身を修めよ。 身を修めようと思えば、心を正せ。 心を正そうと思えば、意志を誠実にせよ。 意志を誠実にしようと思えば、知識を磨け。 知識を磨くには、物の道理を感得せよとある。
国際情勢もわれ関せず、本も読まず、従って、耳に心地よいだけの非現実的な話を、自信たっぷりに滔々と語る。 そうした政治家ばかりでは、今の日本が直面する危機は乗り切れない。