個人情報保護法は社会を壊す

災害時の緊急対策のため、町内の高齢者の住所を、役所に問い合わせたが教えてくれない。 地震や火事などの災害が起きた時、高齢者の救助はどうするのだろうかと、民生委員の友人が心配していた。 確かに学校も、学生の連絡先を聞いても教えてくれない。 同窓会名簿をつくるのにも、不便この上ない。
個人情報保護法に違反するからだという。 これではまるで個人情報隠蔽法であろうと思う。 個人だけを守って、社会を壊す現象が起きている。
一方、知る権利や言論の自由との関係はどうなるのだろうか。 法律的には、保護法と情報公開法は対立してしまう。
古来日本人は、道徳倫理で行動を自己規制し、法律をあまり必要としない日常生活をしてきた。 法律というのは、万全ではなく、そこには必ず隙間ができる。 しかし道徳倫理は全体を覆うから隙間がない。 法律でぎちぎちに統制すると、常識が生かされない社会を作ってしまう。 大抵のことは常識で判断すれば、あまり間違いを起こすことはないように思う。
先日のマイナンバーの扱いでも、国からの指導に従えばそうなるのだろう。 しかし、常識に従えば違った方法で、高齢者の要望に応えられるはずである。 要は高齢の体の不自由な人にどう応えるかと考えれば、結論は自ずと出るはずだ。

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