松下政経塾の今

政治家の登竜門の如き勢いのあった「松下政経塾」の動静が、トンと見えなくなって久しい。 松下政経塾の第一期生の応募者は190人だった。 そのうち入塾を許可された塾生はたったの23人。 全寮制で、様々な分野にわたる研修がみっちりと課せられていた。 創設者の松下幸之助氏は、「維新の志士」のような有為な人材を期待したと言われる。 しかしながら個々の名前は省くが、それらしく行動した政治家は、全くと言っていいほどいない。 今回の安保法案についても、維新の党の分裂騒ぎでも、松下政経塾出身者が、「維新の志士」のごとき国益にかなった行動をとることを期待したが、それらしき国会議員はやっぱり見当たらなかった。
松下政経塾出身者には、少々頭はいいかもしれないが、時としては「悪」をも飲み込み、策謀を巡らして政敵を切り捨てる、度量の大きさを期待したものだが、そんなものはどこにも見えない。 そもそも松下政経塾出身者が、社民党や、共産党に近い民主党に所属すること自体が、松下幸之助氏の思いの中にはなかったと思う。 橋本氏率いる、大阪維新の会の精神のほうがぴったりくる。
少々頭が良い人間は、本当に頭が良い人間には頭が上がらないという、独特の習性をもつものだ。 彼らが官僚に頭が上がらないのはその辺にある。

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