集団的自衛権の国会審議に思う

安保関連法案の論戦が参院に移ったが、国会の審議を聞いて苛立ちを覚えるのは,私だけではあるまい。 北朝鮮の核開発や、ミサイルの配備、中国の軍備増強と海洋進出など、日本の安全保障環境は一段と悪化しているのは周知の事実だ。 そのような中で安全保障関連法案が、衆院を通過して参院に送付されたのだが、 民主党は国民に法案をわかりやすくするということなのか、戦争法案、徴兵制への道を開く、自衛隊員にリスクが増える等と言い換えて、国民に判断を誤らせる戦略を取っているのは、重大な欺瞞行為にあたる。 民主党指導部は、明らかに意識して国民をミスリードしようとしているとしか思えない。
今の国会議員は、高学歴ぞろいで以前と比べると、政策知識も高いと思う。 にもかかわらず、大局を論じ本質を説く意見が、全くと言っていいほど出てこない。民主党は労働者派遣法改正案の採決を阻止しようとして、計画的に暴力行為を実行に移し委員長の入室を妨害し、首などに全自2ヶ月の怪我を負わせた。 目的のために手段を選ばない、暴力主義的行為と言ってよい。 これなどを見ると、一群の政治家が「チルドレン」と呼ばれて、恥を恥とも思っていない姿勢を見るとうなずける。
現在の日本には、「どこかの国に攻め込もう」という意思も、能力も、備えもないのは万人が認めるところだろう。 それなのに、政府がこの種の法制度に手をつけると、「また侵略戦争になる」と叫ぶ輩がいるのが、不思議と言えば不思議だと思ってきたがさもありなんである。
人間は誰でも自分と同等か、あるいは自分以上に大切な誰かを持っている。 その大切な誰かの生命、身体に危難が迫った時、人は誰でも我が身の危険を忘れて救出のため挺身するだろう。 この意識は、神が人間に与えたもっとも高貴な、内的衝動なのではないだろうか。 「個人は善、国家は悪」ととらえる戦後思想は人間性を矮小化してしまっている。 国民が気高く生きようとする気概を、奪い取ってしまっているのである。
民主党指導部が胸中に潜ませている、国家に対する 「反感情」 はいったい何なのか。 「社会全体で子供を支える」といって、家族再生産の中心的存在である専業主婦を、否定しようという「男女共同参画基本計画」なるものが策定されている。 血族・姻族・配偶関係を曖昧化して、家族を解体したいという情念ゆえなのか。 「選択的夫婦別姓」実現のための民法改正の、議会提出が繰り返されている。 さらには「人権侵害救済法」や「定住外国人地方参政権付与法」など、真っ当な国家感を持つ者からは出てくるはずもない危うい法案が想定されてもいる。
北朝鮮が暴走しないように、中国が日本の領土である尖閣諸島を奪い取ろうという行動を、起こさせないようにするためにも、安全保障法案は必要なのだ。 日本の平和を保つために日米同盟を強固にし、それを中国や北朝鮮に分らせることが抑止力になり、日本の平和が保たれる唯一の方法なのである。 民主党の現実を無視した理論は、国民の命を守ることに反比例している。

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