将来の街をどう描くか

 東京の一極集中は依然として止まらない。 人口増加率は圧倒的に全国一位である。 東京は地方から人を集めて日本経済を牽引してきたが、これが人口を東京集中にした最大の原因だろう。 しかしながら東京は食料供給などを、地方に依存している。 したがって、地方が機能しなくなれば東京は行き詰る。 一方、地方はどうやって人を呼び戻すかに、全力を挙げて取り組まねばならない状況にある。 最も効果的な方法は、東京から地方に優良企業を呼び込むことだろう。 かっては工業団地を造成して工場を誘致した。 工場は生産するための多くの技術者や、作業者を採用するので、雇用の場として地元に対する貢献度は高い。 今はそれにプラスして、企業の本社や支店や営業所などを誘致することも同時に考えたい。 本社や支店は街の中心地区にオフイスを構え、事業活動を展開するので、街の活性化に極めて有効である。 多くの社員は、業務終了後、街の居酒屋や食堂やレストランに繰り出すだろうし、営業活動でホテルや高級レストランを使うことも多い。 街の活性化にはこの上ない効果を、発揮するだろうと思う。 
一方、企業側としても地方移転は、業務の効率化や経費削減効果に、以前とは比べようがないほどのプラス面がある。 まず経費が東京と比べてけた違いに安い。 そして地元に就職する若者や、さらには中高年の雇用を増やす手段が容易だ。 結果、地元としても悲願であるUターン組みを惹きつけることが可能になる。 今は幸いにしてITの活用により、日本中の何処にいても世界とつながることが出来る。 東京に本社がなくても、直接海外と取引が出来る。 企業にとっては極めて魅力的なはずだ。 ひそかにそんなことを考え、種を播いてきているが、一つぐらいはそろそろ芽を出してもいいと思っている。
さらに、日本全体で総人口に占める65歳以上の割合が、25%を超えさらなる高齢化が、急速に進むことが予想される。 市内の空き家が加速度的に増加していることも事実だ。 特別養護老人ホームを造ると政治も行政も考えているようだが、建設費が余りにも膨大だ。 また高齢者向け施設や住宅を増やすということは、高齢者のもとの家を空き家にしてしまう。 立派な家、部屋数の多い家ほど空き家になりやすい。
その空き家を丁寧に探し、戸建て住宅に数人が共同で済むなどの、居心地良い人生最後の棲みかを提供するなどを、他に先駆けてやることも一つの方法ではあるまいか。

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