選挙の結果を踏まえて

 衆議院議員の選挙は、自民党の圧勝に終わった。 公約通りに安全を確認した原発を急いで動かしてもらいたい。 我々の土地改良区では、震災前と比べて電気料金が2倍になっている。 米が大幅に安くなっている上に、水田に安定的に水を供給するポンプを稼働させる電気料金の高騰で、土地改良区の運営が窮地に陥っているばかりか、米の生産に携わるのをやめる農家が続出している。
日本の水田から稲穂がなくなるかもしれないという、ショッキングなことになりかねない。 ことほど左様に農業の危機がすぐそこに来ているということだ。 
日本経済を持続的に成長させるには、国民生活の根幹をなす電力を、安価に安定的に確保することが絶対的必要条件である。 
ここ数日間の大雪で、孤立している過疎地の住民の状況のニュースをテレビで見るが、一番切実な問題は停電だ。 灯りと暖が取れないと命を守れない。 孤立した人達が、閉ざされた雪の中で、必死に生活を営んでいる姿は悲壮感あふれる。
そもそも人間だけが持つ英知の所産である、原子力の活用を一度の事故で否定するのは、一見合理的なことに見えるがそうではない。 ある期間を限定してその間、我々がいかなる生活水準を求めるのか、それを保証するエネルギーを、複合的にいかに担保するのかを斟酌軽量もせずに、平和の内での豊饒な生活を求めながら、かっての原爆体験を背に原子力そのものを否定することは、結果として己の首を絞めることになる。
人間の進化進歩は、他の動物は及ばない人間のみによる、様々な技術の開発改良によってもたらされた。 その過程で失敗もあり、その超克があった。 それは文明の原理で原子力もそれを証するものだ。 豊かな生活を支えるエネルギー量に関する、確たる計量も代案もなしに、人知の所産を頭から否定してかかる姿勢は、社会全体にとって危険極まりないことだと思う。
再生エネは、現時点で主力電源には到底なり得ない。 今は早急に原発を再稼働させて、将来は原発、火力、再生エネの最適な電源構成を目指せば良いのである。 
まずは、原発の再稼動を出来るだけ早く実行して、安定的で安価な電気を供給してもらいたい。 このままでは農家は干上がってしまう。 あまり時間はない。
  

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