法が優先か

 一面の水田の中にある道路を、通勤等に使う利用者が多くて困ると、農家の人達が頭を抱えている。 その道路は、車一台がやっと通れるだけの巾しかない。 散歩中でも車が来ると、道端に逃げて、車をやり過ごすほどだ。 農家の人たちは、農繁期になると、農作業にその道路を頻繁に利用しなければならず、スピードを出して走る車に困り切っている。 重大事故の可能性もある。 近くに道幅が充分な都市計画道路があるにもかかわらず、なぜ細い農道を使うのか不思議といえば不思議である。
農家の人達は、農作業に支障をきたしているので、なるべく通り抜けを遠慮してほしいと要望しているのだが、関係当局はどうも否定的であるという問題がある。 法的に農作業優先は、できないというのがその理由のようである。 
一人の命を守るか、法律を守るか、 どっちに価値の優越があるかは言うまでもない。 法律は人間のためにあるが、法律のために人間があるのではない。 最近、法律だけが人間の諸活動の是非を判断する、唯一絶対の規範となったかのような風潮がある。 法に触れれば何が何でも許されない。 法に違反していなければ、何をしてもかまわないということになってきているような気がする。 関係当局の社会生活の実態に合った、適正な判断を期待する。

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