女性閣僚の辞任

 鳴り物入りで入閣した2人の女性大臣が辞任した。 女性が輝く筈の安倍内閣が幕を開けて1ヶ月半、その目論見はもろくも崩れた。 女性の活用はおおいに結構ではあるが、それはあくまでも能力第一主義でなければ国も、企業も、社会も、持たない。 あらゆる組織で指導者の3割を女性にしろという荒っぽい政策は、現状の厳しい社会情勢の中では極めて非現実的である。 
二人の女性閣僚のうち、一人は「観劇会」の怪しい資金処理、政治資金の私的な流用などであり、知らなかったと言っているが、それでは世間は通るまい。 下仁ネギ、化粧品、ベビー用品などの購入が、政治資金に該当すると誰が思うかである。
もう一人は、自分の選挙区の人たちに「うちわ」配って、それを討議資料だと強調した。ばかばかしい話である。公選法に触れないと最後まで強調しているが、まぎれもなく違反だ。 
政府は、女性活躍推進法案を国会に提出した。 従業員300人超の企業に対して、女性登用の数値目標を盛り込み、公表することを義務づけた。
たとえどんなに良い政策であっても、それが国のためになり、企業のためにもよく、地方や住民も喜び、親や友人にも歓迎されるというような政策等、ないのである。 したがって拙速は避け、慎重さが必要だ。 政府の進め方は、女性の活躍推進が経済成長につながるとの説明だけが強調されすぎ、制度づくりばかり急いでいるように見える。  
見ていると政府というのは、空想家の集まりかと思ってしまう。
何ごとかする新しいことをするということは、結局は、何かに害を与えるということだ。 そこをよく考える必要が、あるのではないのかと思う。
もっとバランスを考えた政策というものが必要だ。 拙速は厳に慎みたいものである。