異常気象

 今月に入ってから3日間で降った雨量が、例年6月に降る雨量を超えたと気象予報士が説明していたが、いつもは転変事変等の警戒予報があっても、ほとんど大したことがなく、済んでしまうのが常であるここいら辺でも、六月に入ってからの雨量は、確かに実感として恐怖を覚えるほどだった。 日本各地では多方面で崖崩れや、浸水や、子供の水害事故が起きている。 我々の周辺にも、いつ災害が起きてもおかしくない危険個所が数多くある。
私の裏山も崖崩れ危険個所に指定されていて、数年前から崖崩れ防止のための工事がおこなわれているが、なにしろこのどしゃ降り状態が続くと、いつ崩れてくるかと生きた心地がしないほどである。
昔から梅雨と云うのは、煙るように降る細い雨足で、夕方になると、時々晴れ間を見せることがあるということで、「梅雨の宵晴れ」とも言われているように、穏やかなものだったという記憶がある。
異常気象の原因は、温室効果ガスにあることがはっきりしている。 したがってその排出削減を徹底することが、解決するための方策である。 
日本は現時点ですべての原発が停止しているのであるから、火力発電に大きく依存しているわけで、その結果、二酸化炭素の排出増が続いている。
国内の原発リスクを回避することだけを優先している脱原発論者という人達は、異常気象に対してどう考えているのであろうか。 また温室効果ガスによる温暖化は、今や計り知れないほどの悪影響を地球上にもたらしているのであるが、残念ながら多くの人たちに、このことが十分に理解されているとは言い難いのであろうか。
地球温暖化は、熱波や旱魃、強大な台風や極端な豪雨などの気象現象をもたらし、人命を脅かす。 さらに農作物へも悪影響を及ぼす。 特に土地改良区に対する影響は大きく、電気料金の負担増となって、その運営を圧迫している。
将来的には「原発にも化石燃料にも依存しない社会」を目指すとしても、今は原発の安全制を高めて、一刻も早く原発を動かすべきではないか。 そして、温室効果ガスを削減し、化石燃料の輸入増による財政収支を改善し、異常気象を解決して、世界に誇る「省エネ」技術を世界に広めるべきではないのか。

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