落ち葉焚きの季節

  暑い夏の日差しも、ようやく涼しさを増すようになった。 庭の木々の葉も色づいてきた。 もう少しすると、落ち葉の季節になる。 落ち葉を掃き寄せて燃やす習慣は、誰にでも懐かしい思い出としてある。 ところが、今は落ち葉で焚き火をすると、地球温暖化と2酸化炭素の増加の防止に逆行する、として禁止になっているようである。 おかしな話である。
原発反対を叫ぶ人たちは、原発を廃止した後の電力はと聞くと、当面火力だという人が多い。 石炭やLNGだという。 つい最近まで原発反対の声を出す人たちは、焚き火反対を叫んでいた人たちと重なる。 声高に叫んでいた人たちは、今どこへ行って今度は何を言うのだろうか。
原発に関して言えば、今使えるものは事故を起こさないように、万全を期して稼働させるべきである。 仮に原発を廃止するとしても、代替えエネルギーを確保してから漸次廃止に持っていくのが実理にかなっている。 冷蔵庫の機能を効果的にするために、中のものを少なくするのが当然だが、だからと言って中に入っている食料品を捨てる人はいない。
今年は米が豊作らしい。 農家では8月も終わりになると稲刈りが始まる。 昔は揉み摺りが終わると大量の籾殻を燃やした。 いたる所の水田から煙が上がった。 秋の風物詩であった。 
冬になると山林の樹木の手入れをした。 間伐と枯れ枝の処理である。 処理した樹木は燃やした。 山林は綺麗に手入れされていたから、スギ花粉の飛散はなかった。 川の土手の草も野焼きで清掃した。 どこの河川敷も、見渡す限りの景観を誇ったものだ。
このように自然との調和をした生活が、営々として続いてきた。 樹木や落ち葉を燃やすことを、禁止する政策が良いとはとても思えない。 石油や石炭やLNGを燃やすのとは訳が違う。 「角をためて牛を殺す」のと一緒の愚策である。